「TOKIO成員醜聞不斷 終難逃解散宿命」

メンバー間の闇とグループ崩壊への道筋

ドラマの裏にあった“楽屋いじめ”の実態

TOKIOは日本の芸能界でも希有な存在感を放ってきたグループだ。だが、その裏側には視聴者の知らない緊張と不協和音が漂っていた。特に山口達也と国分太一による松岡昌宏への楽屋いじめ疑惑が、「週刊文春」等週刊誌を通して明るみに出たことは、多くのファンや関係者にとって衝撃的な出来事だった。

この“いじめ”は軽いからかいや嫉妬ではなく、精神的な圧迫や孤立を招くような悪質なものだったという証言がいくつも出ている。関係者は「テレビでの和やかな雰囲気とは裏腹に、楽屋内では松岡だけが無視されたり、意見を封じ込まれる場面が頻繁にあった」と語る。芸能界の派閥やポジション争いは珍しくないが、TOKIO同士のこうしたやりとりは決して表立って語られてこなかった。

スクープ情報リークの真相とグループ瓦解

グループを崩壊させたもうひとつの要因として指摘されるのが、国分太一による内部情報のリークが週刊誌に複数回行われていたという事実だ。2018年頃から、山口達也の不祥事を始め、さまざまなプライベート情報が意図的に流されていたと報道されている。

ある関係者は「国分はすでにグループの将来に幻滅し、いずれ解散することを見越して不利な情報をメディアに提供していた」と証言。特に山口達也の強制わいせつ事件については、書類送検の直前に核心情報がスクープされたが、その情報源が国分である可能性が高いと伝えられた。情報漏洩経路の調査により、このリーク行為がグループ解散計画の一部だったという仰天の事実が浮かび上がる。

不祥事が連鎖する中、メンバーの心の葛藤

山口達也が2018年、そして再び2020年に起こした重大な不祥事、特にNHK「Rの法則」共演の女子高生に対する強制わいせつ事件はすでに日本中を震撼させた。その記者会見や騒動に、国分太一をはじめ松岡昌宏、城島茂らが毅然と対応しようとしたが、グループ内の結束は次第にほころびていった。

山口達也の脱退と新しい生活、アルコール依存症克服のための講演活動—これらは本人の再起でありながら、残されたメンバーにも大きな心理的ダメージと重圧をもたらした。松岡が明かす「プロとしての距離感を意識せざるをえなかった」「イジりが笑いにならなかった」という吐露には、長年連れ添った仲間すら信じきれない絶望感があった。

国分太一への批判とコンプライアンス違反

TOKIOのもう一人の要となる国分太一にも、近年はコンプライアンス違反疑惑や度重なる不適切行為が報道されている。セクハラと捉えられる言動や情報管理の甘さ、さらには副社長の立場を活かした権力行使など、メディアや元スタッフからも糾弾の声が絶えない。

会社経営という新たなステージに進む中、国分自身が抱える行動や姿勢の未成熟さが、またもグループの信頼を揺るがした。これにより、TOKIO株式会社における国分の解雇や無期限活動休止が検討される事態にまで発展した。

〈終章〉心に残るTOKIOと“再生”へのメッセージ

TOKIOの物語は、ただのアイドルグループの解散劇ではない。仲間だと思っていた存在が実は敵だったという悲しみ、信じていた絆が裏切りや嫉妬によって脆くも崩れていくという真実、人間臭い葛藤や弱さが赤裸々に現れたドラマだった。

山口達也は「みんなプロだから」と苦しい胸中を語り、松岡も自分の弱さと向き合い続けている。再出発した山口、表舞台から去るかもしれない国分、リーダーとしての責任を背負う城島――それぞれの道に進みながらも、TOKIOという奇跡のグループが残した「傷跡」と「再生への希望」は、多くの人の記憶に焼き付いている。

芸能界という苛烈な環境でもがき傷ついた彼らの物語は、些細なイジりや内部崩壊の残酷さだけでなく、そこに生まれる人間ドラマの深さを私たちに投げかけ続けている。人は過ちを犯し、悩み、それでも前に進む。TOKIOの行く末がどうなろうと、彼らが培ってきたものと、その影にあった闇は、誰にとっても無関係ではないだろう。